新線開通でこんなに便利になる?関西圏の注目エリアをご紹介
■2008年は新線開通の当たり年
2008年は首都圏において「日暮里・舎人ライナー」「横浜市営地下鉄グリーンライン」そして6月14日に開通した「副都心線」と鉄道新線開通が目白押し。マンション業界コラムでもこれらの新線を取り上げましたが、今度は関西圏における鉄道事情についてお話したいと思います。関西圏では2008年に「おおさか東線」(部分開通済み)「京阪中之島線」が開通予定となっており、2009年にも「阪神なんば線」が開通予定と、鉄道事業が活発化してきております。そこで今上げた3つの路線についてご紹介していきたいと思います。
■おおさか東線
おおさか東線は「新大阪」駅から八尾市の「久宝寺」駅間を結ぶ総延長20.3キロの路線で、2008年3月15日に「放出」駅から「久宝寺」駅までの9.2キロが部分開業しました。残りの「新大阪」駅から「放出」駅間に関しては、2012年度の開通を目指して計画が進められており、JR東海道線の「新大阪」駅を起点に、地下鉄御堂筋線、阪急千里線・京都線、京阪本線、JR学研都市線、地下鉄中央線、近鉄奈良線・大阪線と相互に連結しながらJR関西線の「久宝寺」駅にいたる広域鉄道ネットワークの形成に寄与する路線となるとともに、都心部に位置する各ターミナル駅への旅客集通を緩和する路線として期待されています。また、大阪東地区では南北軸における鉄道網は未整備であったため、南北間における利便性の向上についても期待されています。
■京阪中之島線
京阪中之島線は京阪本線の大阪市都心部延伸と、天満橋以西の輸送力強化を図って建設されている路線で、「天満橋」駅から「中之島」駅までの総延長2.9キロの路線です。これまでは非常に不便であった大阪市北区の堂島川と土佐堀川に挟まれた「中之島地区」への東西方向の交通を担う路線として建設されています。開業予定日は2008年10月19日で、大阪市北東部、及び京阪エリア・京都を結び、堂島地区へ通勤している方にとって待ちに待った路線であるといえます。また、周辺住民による訪問回数と5年後の見通しを聞いたアンケートでは、年間訪問回数は実に42%増えるという驚くべき数字もでており、開通後の効果が期待されています。
■阪神なんば線(阪神西大阪線)
最後に阪神なんば線ですが、これは兵庫県尼崎市の「尼崎」駅から大阪市此花区の「西九条」駅までを結ぶ総延長6.3キロの路線で、2009年春開業を目指して計画されている路線となります。完成後は阪神「三宮」駅と近鉄「奈良」駅間を阪神電車と近鉄電車が相互直通運転によって結ぶ予定で、阪神・阪奈間の広域的な移動による利便性の向上が期待されています。また、先ほどご紹介した京阪中之島線同様、周辺住民による訪問回数と5年後の見通しを聞いたアンケートでは、阪神難波線開通により、難波・心斎橋地区を訪れる回数が平均で30%増えるという結果となっており、新線開通により新たな人の流れを生み出すことが期待されています。
■新線開通による新たな選択肢!?
今回は関西圏の3つの新線情報のお話をさせていただきましたが、みなさんは新線が開通することをどうお感じになりますか?阪神なんば線が開通することにより、難波・心斎橋地区へ訪れる回数が平均30%増えるというアンケート結果がありました。同様にマンションを選ぶ際にもいろいろと可能性が出てくるのではないでしょうか。「ここなら通勤が便利になる」「これまでは遠かったあの街まで電車1本でいける」「検討していた場所と利便性は変わらないのに価格が安い」というような、新たな選択肢が発見できるかもしれません。そんな新たな選択肢を発見するためにも関西圏の新線エリアをマンション選びの候補地に加えてみてはいかがでしょうか。