二子玉川ライズ タワー&レジデンス

2008年11月04日

不動産広告の世界では、「都心」という言葉が朝ごはんのようによく使われる。近くても、遠くても。
今回はキャッチコピー「都心さえ、あこがれる街。ニ子玉川」で如実にうたい上げられた<二子玉川ライズ タワー&レジデンス>を特集したいと思う。

■ここは都心ではない

住みたいマンションを探そうとするとき、都市で生活を営む人たちは現実的な欲求として「都心」への近さにあこがれる。
二子玉川は東急田園都市線の急行に乗って、たった2駅で渋谷へ11分で行けてしまう。それなのに目の前には多摩川が流れ、豊かな自然がまさに「田園風景」として大きく広がっている。この立地・環境は都心の一等地に立地するタワーマンションの居住者から見ても魅力的だろう。夏には多摩川で花火が上がるし、冬の空気の澄んだ日には富士山がひときわ美しい。第3京浜や東名に乗れば、横浜だって箱根方面だってひとっ跳びで行ける。もともと国分寺崖線(がいせん)と呼ばれる台地に育まれたこのエリアは政界・財界の要人たちから邸宅地として好まれていた歴史もあり、知る人ぞ知る東京のステイタス・ゾーンなのだ。

■住む文化があってこそ

世田谷区は23区の中で最も人口が多く、大田区に次いで土地面積も大きい。だから住宅が多いのもあたりまえだ。
二子玉川にほど近い瀬田や岡本は、大正・昭和の時代から住宅地として開発され、一度根を下ろすと永く住み継いでいくという「住む文化」が古くから息づいている。三菱財閥の岩崎家ゆかりの地であったり、首相を務めた高橋是清の別邸がかつてあったりと枚挙にいとまがない。瀬田四丁目広場では昔のたたずまいの日本家屋に実際に上がって見ることもできる。そうした住文化が根付いている土地だからこそ、世田谷エリアに住み、二子玉川の街を行きかう人々の姿を見ると、彼らがどことなく自然で上質な生活様式を持ち、本当の意味で洗練されているように感じられる。

■ビジネスマンがいない街

平日でもスーツ姿を見ると、どこかヘンな感じがするのが二子玉川の街。
調べてはいないがこの街に会社はあるのだろうかと思う。もちろん銀行だってあるし、ないわけはないのだが、どうしてもカジュアルなファッションが似合っている街だという印象が強い。二子玉川は、住宅地として知られる同じ世田谷区の自由が丘や成城方面に暮らす人々からも愛されている。彼らのあこがれの標的は、何と言ってもブランド店が軒を連ね、美食家たちで賑わう<玉川高島屋>だ。渋谷や新宿へ行くのではなく、あえて都心と逆方向の二子玉川に来る人たちが多いのだという。二子玉川は、ひとことで言えば女性が主役のセレブな街といってもいいだろう。

■タワー&レジデンス インフォメーションサロン

10月23日、業界人として<二子玉川ライズ タワー&レジデンス>のインフォメーションサロン(販売センター)を訪れた。この週末から一般に向けての「モデルルームオープン」とあってピリッとした緊張感が漂っている。インフォメーションサロンは建設地のとなり、ちょうど工事中の現場を見渡せる場所にあり、そのまま現地を体感できる絶好の場所だ。

エントランスアプローチを抜けるとレセプションがあり、名刺をあずけて受付を済ませる。その先は奥行き20mもあろうかという広大なラウンジが控えている。ここに来る前に現地周辺を先に見てまわってきたので、同業の方々の人波は過ぎ去っていて、私一人だけだ。まるで開けたばかりのホテルのバーラウンジみたいに、澄みきった真新しい空気が気持ちいい。流れる音はヒーリング・ミュージックの効果音のみ。これからプレゼンテーションを受けて物件を吟味するのだという期待感がゆっくりと高められていく瞬間だ。

フライト・アテンダントならぬマンション・アテンダントの女性にエスコートされて、お決まりのシアタールームへ導かれる。シアターでは、座席はできるだけ中央の最前列に腰かけるのがおすすめしたい。すべての映像と音響にいちばん集中できる場所だからだ。実際に住んでみたときの住空間の臨場感を楽しんだり、鳥の目になって天空を飛び、タワーのそそり立つ街の景観を眺めたり、バーチャルでありながら本物を肌で感じるようなリアルな体験ができる。

続いてコリドーを通って模型ルームに入る。ここでも本番さながらにアテンダントの女性にエスコートされる。中に広がる暗く照明の落とされた空間は、スタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」の船内ドームを彷彿とさせ、3本のタワーと2つのレジデンスの模型が鎮座している。開発される街全体(分譲予定の街区)は40分の1のスケールで、2層吹抜けの大空間の中で回転してお披露目される。この模型ルームは上の階にある宇宙船のような窓からも眺めることができるという心にくい演出だ。

2階に昇るといよいよモデルルームだ。1LDK・92m2と2LDK・84m2のExcellentタイプ、そして2LDK・159m2のPremium PLUSタイプという合計3タイプのプランが用意されている。内容については語るよりも写真を見ていただきたい。空間は目で見るものだから。あとは肌で感じ、自分の温もりを部屋の空気と馴染ませてみるとよくわかると思う。ぜひあなたにも、この幸福な体験をしていただきたいものだ。

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