これは便利!座って帰宅できる定員制「TJライナー」を知っていますか?
東武東上線内でゆったりと座って通勤ができる「TJライナー」の営業が新しく始まりました(運行は夕方から夜間の下りのみ)。今回はその「TJライナー」と沿線の街について紹介します。
TJライナーとは、副都心線の開業に伴う東武東上線のダイヤ改正により新設された列車種別で、池袋~森林公園を約50分(平日4本、土日2本)、池袋~小川町を約60分(平日2本、休日2本)で結ぶ「座席定員制列車」で、東武東上線の有料列車の導入は特急「フライング東上」号以来約50年ぶりとなります。
このTJライナーには、座席の面で大きな特徴があります。
TJライナーとして使用する場合はクロスシート。一般列車として使用する場合はロングシートとなります。
TJライナー時のクロスシートでは前座席との距離が広く、ゆったり座ることが出来ます。
■座って快適にラクラク帰宅
名称の候補は「TJライナー」の他に「おかえりライナー」「アシストライナー」が挙がっていました。何故かというと東武東上線では初めて、通勤客の終業時間に合わせて「座席定員制」のある列車を設け、川越、坂戸方面への利用客が快適に帰宅できるように図られたからです。
今まで池袋からの座席の確保が保障されていなかった利用客、特に遠方の人にとってはとても有難い交通手段ができたことになります。
着席整理券は当日の始発から購入することができ、その日の状況に合わせて座席の確保が可能になってきます。「今日は始発の順番を待たずに座って帰りたい」という人には、大変オススメです。
さらに料金も300円と割安の金額に設定されています。またTJライナー最終の時間も池袋22時50分発と、遅くまで設定されていて、多くの利用客が期待できるでしょう。
■沿線の街、<川越>
「TJライナー」の導入と副都心線の相互乗り入れなどにより、東武東上線沿線は今までになく活性化され、だいぶ便利になったのではないでしょうか。今回は沿線の街「川越」を取り上げてみようと思います。
池袋から約30分。
江戸の風情が今なお残る歴史ある街、"小江戸"川越には今でも昔の面影を感じる事が出来ます。
川越駅を降りるとすぐ、駅周辺の散策マップがあり、蔵造りの街並み、時の鐘、喜多院、菓子屋横町などの歴史ある寺院や名所を巡る事が出来ます。
都内近郊で歴史ある名所と言えば、浅草が一番有名な観光地として知られていますが、"小江戸"川越も大いに歴史ある街として今もなおその街並みを残しています。
最近の新しい話題で言うと、来年スタートのNHK連続テレビドラマ小説「つばさ」は"小江戸・川越"の老舗和菓子屋「甘玉堂」を中心に物語が展開されます。
また、川越は複数の路線が行き交うターミナル都市でありショッピング街としても大変盛り上がっています。川越駅や、本川越駅前はデパートや商店で賑わい、暮らしやすい街と言えるでしょう。
マンション購入という観点で見ると、人口は年々増え続け現在は約33万5千人。公示地価も昨年から今年にかけて上昇、川越市の中心部では地価上昇率10%以上を記録する地点もあり、住宅地は平均3.5%の上昇となっています。
通勤の面で言えば、川越、川越市、本川越駅は全て始発電車を利用することができ、都心まで座ってラクラク通勤が可能です。
また特筆すべきは終電の時間です。都心に通勤するには終電時間が気になりますが、池袋発、川越、川越市方面の最終列車は0時44分、新宿からでも0時32分と、かなり遅くまで電車が利用できます。同じく埼玉県内のターミナル駅、大宮駅や浦和駅でも、新宿に0時半までの滞在は困難で、いかに川越の利便性が高いかがわかります。
池袋から約30分と言えば、渋谷から横浜へ行くのとほぼ近い時間です。観光目的で一度、あるいはマンション選びの目的としてもまた一度 "小江戸・川越"を訪れてみてはいかがでしょうか。
■東武東上線沿線の今後について
2012年には東武東上線内から東急東横線・横浜方面まで、副都心線を経由して乗り換えなしでダイレクトにアクセスできるようになります(予定)。
具体的に言えば、「森林公園発 →元町・中華街行」、「元町・中華街発 →森林公園行」が誕生するかもしれません。
現時点で東武東上線は、東京メトロ有楽町線で臨海副都心へ直通で運行していますから、今後、東武東上線沿線の住民は新宿・渋谷の副都心はもとより、神奈川地区へのアクセス手段を併せて得る事になるでしょう。
このように話題が豊富な、東武東上線沿線をマンション選びの候補に挙げてみてはいかがでしょうか。