お得なマンション情報はどこ?
キリンはいつも首を長くのばして、ご馳走にいち早く近づこうとする食いしん坊だ。というと、情報に敏感な動物だろうか?
私たちの世界では年が明けてようやく世の中が動きだしたような気がする。
日本の総理大臣は外からも中からも突き上げられて、しかも国民からの支持率が2割をきったと報道されている。これでもし3代連続して任期半ばで身を引くとになれば・・・。
海外ではあまりにも短命な日本の首相の名前を覚えられず、「○番目の首相」とナンバーで語られることがあるというので苦笑してしまう。1990年代以降、英国では皮肉をこめて小泉氏以外は事実そう呼ばれているらしい。
マンション業界では、ネガティブな状況から抜け出せない日々が続くなか、「過去最大の住宅ローン減税」が実施されそうだという明るい話題も聞かれ始めた。ほかにもっと明るい光が見えないものかというのが一致した関心事のようだ。
市場的には2006年後半からはじまった、いわゆる「マンション新価格」(それまでの価格水準より2割アップ)はここに来てようやく適正な価格に淘汰されてきたのかもしれない。
マンション・デベロッパーから見ると、リーマン・ショックから始まった外資ファンド撤退の影響を受けた経営環境の悪化という問題があり、消費者の立場に立つと、あえて不況というほかない社会情勢による収入の減少、つまり購買力の低下が厳しい現実としてある。
両方がダウン傾向のなかで適正な価格が決まっていくよう感じがする。わかりやすい文脈で言うと、マンション価格はこのような推移で「現在」を迎えているのではないかと思う。
巷ではマンション販売促進という目的でさまざまな施策が行われている。
ひとつにはとてもダイレクトな訴求手段である「価格改定」、これを目玉にする不動産広告が最近よく目にするようになった。
それから「家具付分譲」というカタチでインセンティブを付けたもの。あるいは完成在庫が増えているため、完成済建物内でモデルルームまたは接客スペースとして使用した「モデルルーム住戸」を特別価格で販売するもの。探してみると実に多くのリアルタイムの情報がネット上に氾濫している。